四国中央・祭り開幕 子ども用に古太鼓修復
13日に始まった愛媛県四国中央市の川之江、土居両地域の秋祭り。川之江地域の妻鳥町中上地区では、地元の社に長年放置されていた古い太鼓を住民が修復し、子ども用のミニ太鼓台で使う太鼓に復活させた。「ドン、デン、ドン」と新しくもどこか懐かしい響きの太鼓の音に、地区の人たちは「世代を超えた絆づくりの動機付けになれば」と期待している。
古太鼓は革の部分が直径約40センチ、胴の長さは約50センチ。今年5月、地区で管理する鎮守神社の社の隅にあるのを世話役の歯科医長野寛志さん(50)らが見つけた。太鼓の革は緩み、胴も真っ白で、朽ち果てているようにも見えた。
祭りを知らせるための「お触れ太鼓」とみられ、半世紀近く前には使われていたとの住民の証言も。長野さんらは「せっかくだから何か活用できないか」と考えた。